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堂々と萌えてみようとというコトで。 漫画、アニメ、ゲームについて堂々と語ります。 腐女子が管理人ですので、生理的に受付ない方は回れ右して下さいませ。
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2011/04/10 (Sun)                  日常って幸せ

私は宮野光。
しがないフリーターだ。少し前に勤めていた会社をクビになった。
クビになった理由?
そんなの簡単。社長の言う事に反感を覚えて、抗議したら、あっさりとクビ切られたってだけ。

そんな理由もあって、最初は人と付き合うのが嫌で上下関係が無いカフェでもしようかなぁ、なんて思っていたけれど。
気付いたのよ、お金がないって。
所詮、世界は金で動いているのよ。どこかの酔っ払いが言ってたっけ…。
そんなわけで、仕方なく、真昼間からコンビニのレジとかやっちゃってる。

「ありがとうございましたぁ」

間延びした声で私は立ち読みで何時間も居座り続けていた客に声をかけた。
どうして、男って立ち読みするのかしら。
買えばいいのに。
そんな事を考えながら、ぼぉっと誰もいない店内を眺める。

「あぁーあ…。私、こんなんでいいのかなぁ」

誰もいない店内でつぶやく。
誰もいなかったはずなのに、声が返ってきた。

「退屈してんの?」

私は目を見開いた。
いや、誰だって私の立場になれば目を見開くはずだわ!
だって、さっきまでいなかったのよ?
私の目の前に突然、イケメンが現れた。
長い黒髪を後ろで束ねている。正面から見ているから正確にはわからないけれど、背中くらいまで、長さがあるんじゃないかな。
服装は白いTシャツと黒のデニムジーンズといったシンプルなもの。
ジーンズのポケットから出ているおしゃれチェーンは珍しい赤色をしていた。

「え…?い、いらっしゃいませ?」

私の間抜けな「いらっしゃいませ」に突然現れたイケメンは首をクイと傾けた。
その動きはなぜか不安を呷った。
たぶん。その顔が無表情だったから…。

「退屈してんの?」
「は、はぁ…」
「だったら、一緒に戦う?」
「は?」
「俺と戦う?」
「え?いや、い…いや。戦わないっす」

体育会系の言葉を口にしながらイケメンにきっぱりと告げる。
するとイケメンは長い黒髪を揺らしながら、反対側に首を傾けた。
黒い髪は白いTシャツによく映えている。
そんなどうでもいいことを考えていた私に彼は言い放った。

「あ、もう遅いわ」
「え?」

次の瞬間、私は落ちた。

文字通り。
コンビニの底が抜けて、私の体が落ちたのだ。
目の前のコンビニの店内の風景が一変する。
メッキのようにコンビニの店内の風景がはがれていき、私は暗闇へと落ちて行った。
あまりの事に私は目を閉じる。
すると、近くで先ほど会ったばかりのイケメンの声がした。

「目つぶるの?」
「え、えええぇ!」

私の動揺しまくった声にイケメンは楽しそうに笑った。
なんで、笑ってんだ、このイケメン!!
とはいいつつも、この状況で誰かが一緒に居るという事実に少し安心できた。

だいぶ、落ちて行ったと思う。
正確な時間は分からないけど、たぶん5分くらいは落ちていた。
そんな状態にも終わりがあった。
突然、地に足がついた感触があった、かと思うと浮遊感しかなかった体に重力が襲ってきた。

「ついた」
「えっ!?」
「目ぇ、あけたら?」

イケメンの声に私は恐る恐る、目をあける。
まずは右。
見えるのはいつもの風景。コンビニのお菓子の棚だ。
手で目の前にあるレジを触ってみる。
ちゃんとレジはそこにあって。足を動かすと買い物かごまでちゃんとあるのが確認できた。

「なあんだ、何もかわって…」

そうして、左の目を開けた時、私は絶望した。

「ようこそ、黒の世界へ」

イケメンの声が隣から響いてきた。
いや、もうそんなのどうでもいい。
私は目の前の事態に頭を抱えた。

「なんじゃこりゃ!」

とりあえず、叫んでみた。
私を取り囲んでいる世界がいつもの世界へ戻る事を願って…。

私の左目は。
奇妙な世界を写していた。

どこまでも真っ暗の世界の中に私は落とされていた。

ただの真っ暗な世界じゃない。
いろいろな風景がその世界にはあった。
私の右っ側にはコンビニの風景が。
左っ側にはテレビや本でしか見たことがないジャングルの風景が。
正面にはどこかの塔の風景が「刺さってる」。
刺さっているっていう表現は決して比喩なんかじゃない。
本当に刺さっているのよ。
真っ暗な世界の地面に巨大なパネルが何十枚、何百枚。
いや、もっともっと多くのパネルがズブズブと地面に刺さっている。

私はそんな世界の真ん中にコンビニのレジに囲まれて存在していた。
隣に立っているイケメンとともに。

「え?どういうこと?」
「これどうやって使うんだ?」

私のつぶやきをまるで無視して、隣にいたイケメンがレジのバーコードを読み取る機器を触っている。

「い、いや。そんなのどうでもいいから。てか、何?これ?」
「言わなかった?黒の世界。あんたはここで戦う事になってっから」
「は?なんで?」
「さぁ?」

イケメンはそう言って、ポケットに手を突っ込んだ。
そのポケットには赤いチェーンが入っているはずだった。
そのチェーンをおもむろに引っ張り出して目の前へとかざす。
しかし、私の目に映ったのはチェーンじゃない。
赤い刀身だった。
チェーンが剣へと変化したんだ!

「え?えぇえ!?」
「ほら、来るぞ!」

そう言って、イケメンは私にレジに備え付けてあるバーコードを読み取る機器を放り投げた。
あわてて、私はそれを受け取った。

「ちょっと。何?って…えええええぇええ!?」

私の疑問は悲鳴へと変わった。
だって。目の前のジャングルのパネルから巨大な恐竜が出てきたんだもの!

「ちょ、ちょっと…!何っ!?」
「これをな、倒す」

そう言ってイケメンは赤い剣を片手に恐竜に向かって走り出した。
私はと言うと、コンビニのレジの下にとりあえず、両手で頭を覆い身を隠した。
隠れる場所なんて、レジの台しかなかったし。
レジの下で目を瞑って、祈った。

これは夢だ。
早く目が覚めろ、早く、早く、早く、早く!!

そんな私の肩を何かが触れる。
ちょいちょい、っと。触れる。

「や、やだ。やめてよ」

私は肩を揺らして、その何かを振りのけた。
恐る恐る、目を開けてみると、目の前にはイケメンが居て。私の顔を覗き込んでいた。

「え?」
「はい、これ」

そう言って、彼は私に何かを差し出してきた。
私はそれを受け取り、苦笑いをした。
それはさっき、彼に使用法を聞かれたレジのバーコードを読みとる機械。

「いらないんだけど」
「なんで?」
「ってか、何?何なの?これ、どうしたら帰れるの?」
「ん?帰れねぇけど」
「は?」

イケメンはすっと立ち上がった。
私の目の前にはイケメンの足と。前まではチェーンだった赤い剣が映った。
その赤い剣からは、ぽたりぽたりと何かが伝って落ちている。

「え?」

そのしずくを目で追うと…。
それは赤いしずく…で。
私はレジの台から頭を出して、恐る恐る周りを見渡した。
レジの前に恐竜が無残に切り裂かれて倒れているのが見えた。
いろいろな世界のパネルを下敷きにしているのが見えた。

「え?なに?」
「あんたの世界。潰れたわ。わり」
「え?」
「ほら、あれ」

イケメンは一枚のバラバラになったパネルを指さす。
最初に見たコンビニの風景が描かれたパネルだ。

「あれ。あんたの世界」
「ん?」
「あんたの世界だったもの」
「は?」
「潰れた」
「ちょ、ちょっと、何っ!?」
「ほれ、そんなのんびりしてんなって、来たぜ?」

イケメンは剣をふたたび構え、正面を見据える。
そこには黒いパネルがある。
そのパネルから何かが出てきた。
黒い黒い、アメーバみたいなもの。

「はやく、かまえろ!」
「え?」
「それ!」

イケメンは顎で私が手にもっているものを指して、黒いアメーバに向かって走って行った。
イケメンはアメーバと楽しそうにもつれ合っている。
楽しそう…かはわかんないけど…。
とりあえず、私は再びレジの下に避難しようとした。

けど、しゃがんだ瞬間、また悲鳴を上げた。
イケメンと一緒に居るアメーバの一匹が私の足元に居たから。
アメーバは私の靴にしがみついた。
私は必至に靴を脱ぎ、それを思い切り投げた。
とりあえず、気持ち悪かったから、なんだけど。
アメーバと戦っているイケメンから声がかけられた。

「早く、撃て!」
「え?」

イケメンの言葉を必至に考えてみたけど、それも途中で出来なくなる。
なぜなら。私の放り投げた靴が…。
アメーバと一体化して、どんどん巨大化をしていったから。

「ええ!?」
「早く、撃て!!」
「な、なに!?撃てって、何!?」
「力を持つ前に、撃て!」

イケメンの言葉に私は何もできない。

「それで撃つんだよ!」
「それって何っ!?」
「その白いやつ!それをヤツに向けろ!」

白いやつ。
…ってこれ!?
私はレジのバーコード読み取り機を巨大化していく靴に向けた。
すると、バーコード読み取り機から赤い赤外線が発せられた。

「って、めちゃ普通じゃん!?」

しかし、出てきた赤外線は、ただの赤外線じゃなかった。
アメーバと靴に向かって発せられた赤外線は、目標を焼いた。

「えぇえ!?なに、この凶器!」
「ったく。早くしろっての」
「わ、わああっ!い、イケメン!?もう戻ったの?」
「数が多かったから手間取ったけどな」

そう言って、イケメンは剣をチェーンに戻してポケットに仕舞った。

「そんなわけで、それはあんたの武器。あのアメーバみたいなのに取りこまれたら、あの靴みたいに化け物になんだよ」
「え?」
「よかったな、早く靴脱いで」
「ちょ。ちょっと…なに?」
「取り込まれて化け物になったら、俺が狩るとこだった」
「意味わかんないんだけど」
「あんた、鈍いな…。だから、この世界に来た以上、戦うしかないんだって。ここはそういう世界。あんたは運悪く、この世界に気に入られちまったの。あんたの世界のパネル、見つけるまで帰れねぇよ」
「はぁ!?」

私の世界のパネル。
って…たしか、さっき…。

「って、さっき、イケメンがつぶしちゃったじゃん!」
「わり。でも、あれには戻れないって。だって、あんたはあれからでてきたんだから。出口のパネル見つけねぇと」
「え?別なの?」
「そ。俺も自分のパネル模索中」

そう言って、イケメンはその場からどこかへと向かって歩き始める。
私はレジの中で立ちつくした。

「行かねぇの?あんた、そこで化け物になんのか?」
「そ、そんなわけないでしょ!…一緒に行ってもいいの?」
「いいぜ。でも、自分の身は自分で守れよ?」
「ど、どこいくの?」
「わかんねぇよ。俺の世界を探して歩いて回ってんの」
「ってか、私、イケメンにこの世界につれてこられたような気がするんだけど」

頬を膨らませて文句を言ってみる。

「…あぁ、わり。巻き込んだの俺かも」
「でしょっ!?どうするのっ!?」
「でも、俺が接触しただけじゃないぜ?この黒の世界に気に入られないと、こっちには連れてこられねぇし」
「えぇっ!?」
「むしろ、俺が声掛けてよかっただろ?だって、俺が居なかったらあんた、あの恐竜につぶされるか、あのアメーバに取り込まれて化け物になるかだったんだからさ」
「そ、それは…」
「それに俺はイケメンって名前じゃない」
「だったら、なに?…私は宮野光…」

私は名乗る。

自分の世界を見つけるために、私は彼と共に見えない世界を歩きだした。
それは始まりの一歩。





…って。こんな夢を見た(笑)

夢です、夢。長いけど夢です!
先週は、ダンガンロンパな夢をみました。
でも、戦ったのは人じゃなくて、魔人っぽいやつだったけど。
なんか、最近は夢をはっきり覚えているんですよね。
で、眠れなくなって。昼間、眠い…みたいな。
そういう事ありますよね??

 

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